頭の中がうるさい

散歩とか音楽とか

ライブあまり好きじゃない

ライブにはどうしても同調圧力を感じてしまう。ひたすらコールアンドレスポンスしてるバンドとかは言うまでもないけど、それ以外のアーティストだって大抵「一体感」をみんなで感じよーぜーみたいなこと言ってそう。きもい。一体感とか感じたくない。そんなこと言ってる俺の方が世間的にはたぶんきもい。



なんでも生こそが最高、やっぱ生で見てこそ聞いてこそだよねーみたいなのもわからん。


前は具体的な突っ掛かりがあってライブに誘われても断ってたけど今ではそれがなくても行きたくない。相手がそのミュージシャンのことを大して知らないとわかっていながら誰かを誘う人とかなんか色々通り越してすげえなって思う。けど世間では人をライブに誘うという行為のハードルはそんなに高くないものらしい。えー何々君ゲス極好きだったのー?じゃあ今度チケット取れたら一緒行こうよーみたいのはたぶん社交辞令とか色々抜いてもまあまあ本気で言ってることがほとんどだ多分。


少なくとも俺にとってライブの自分の中で満足できたかどうかのラインはかなり高い場所にあって、普段部屋のレコードなりiPodなんかで聞いてる好きな音楽を生で聴けると言われても大して心踊らないし行ってもいいかなって思うのなんかほんの一握りである。



目の前で完璧に立体的な音で迫力のある音量でライブに参加する音楽体験よりも、携帯でユーチューブの音源をクソみたいなイヤホン使って聞いた音楽体験の方がはるかに魂揺さぶられた、みたいなことはめちめちゃ起こってるはずだ。てかむしろそっちの方が多くないか?ぐらいに思う。それはさすがに言い過ぎか。


でもとにかくなんでこんなに世間でライブが流行ってるのか、はやるもクソもないと言われればなんも反論できん、が俺にはよくわからない。

みんなほんとにむりしてないの?高い金払ってライブ行ったからには楽しまなくちゃ盛り上がらなくちゃ友達の前だし元取るくらい楽しまなくちゃみたいなこと考えてないのか?

俺はそんな状態に陥った時点で音楽ライブに関わらず物事を楽しめなくなるし、大衆音楽系のライブに行ってそういう状態に陥らない未来が見えないから本気で百パー楽しかったーなんて言ってる人を見るとどうしても少し疑ってしまうのである。バンドのライブ映像みたいなのいくつか見たことあるけど笑顔で聞いたり踊ったりしてる人もどこか顔が引きつってて眉間に苦しそうな皺作って口だけ大きくするみたいな、綿矢りさ蹴りたい背中の最初の方で書いてたような顔の人ばっかりでおいおいお前ら無理すんなよ楽しさを無理やり演出なんてやめよーよって思うんだけども、そういう無理してる人も自分の無理に無自覚でただ楽しかったっていう感情しか感じ取ってないってことは多くあるように思う。無理なく純度百パーで楽しんでるような人とは多分DNAレベルで色々違っちゃってるんだろう。さびしいおとこであるさびしいざひしいはしたひぃ。