頭の中がうるさい

散歩とか音楽とか

飛び道具が苦手

ラインとかメールとか。

返信は俺にとって義務でしかない。というとさすがにいいすぎで義務に感じないこともたまにある。ちょうどあなたのことを考えてたっていうような絶妙なタイミングで誰かから電話が来たりしたらすごく幸せだし飛び道具すてきやん、ってなる。なるけど基本的にはやるべき仕事みたいな感覚を持ってしまう。

 

やるべき仕事が溜まってくると目の前のことに集中できないし、本心から楽しめなくなる。仕事から解放された瞬間は割と気持ちが良い。ただ他のタスクとかと比べてイヤだなーて思うのが実行した瞬間に基本的に次のタスクを生んでしまうところである。無理やり終わらせでもしない限り基本的にラリーは続いてしまう。開放感が続かないのだ。そういう時にすぐに返信が来てもこちらからはしばらく送らない。なるべく忘れてたい。返信が遅れてることに罪悪感を感じて、こんだけ遅くなったなら相応の返事しないと相手に失礼だよなーとか考えてたら余計文面を考えるのが億劫になって良い返事思いつくまで他のことしながら待っておこう、ってなことをやってるから、それでまた返事が遅れてしまう。1日放置したくせに「まじかよ、うけるわー」みたいな短い返事で済ますことができるほどに俺の神経はたぶん図太くない。それでもめちゃ待たせてることに変わりわないし図太さも普通にあるんだろうけど。いやほんと申し訳ないです。常に後の事を考えないといけない状況というのがすごく嫌でたまらない。その日の生き方を微妙に規定されるくらいの窮屈さ。俺には多分狩猟民族の血が流れている。今日の生き方は今日きめたいし飯も食いたいものを食いたいときに食いたい。自分のことを男らしいとかまず思わないし客観的にも違うと思うけど変な部分で、女の人にとって都合の悪い点において俺は男としての性質を持ってしまっている。男はこうで女はこうでみたいな二元論的思考はなるべくしたくない。でも女の人はメールやラインを単なる手段ではなく感情を共有するために使っているみたいな言説みたいなのを見ると全く女の人に共感できないなって思う。大多数の方の女の人に。そういう意味では俺の男成分はかなり百パーに近い。予定を決めたりするのが猛烈に嫌で何かに間に合うように逆算して今やるべきことを考えるみたいのが嫌いなのも多分それ。来週はどこでデートしてその次はあそこでランチして、一ヶ月後はディズニーだねーみたいな話してるカップルとか見ると男の方に本当に金玉ついてんのかよと思ってしまう。ただ良い意味での男らしさ、黙って俺についてこい的なかっこよさに関しては俺はほとんどその手の成分を持ち合わせていない。我ながらダメなオスである。男らしさ持ってないならせめてマメとか女性的感性を持ってればよかったのかもしれない。まあでも仕方ない。無理して演じてもどうせ続かない。

 

僕と日常を共有したいと思ってラインとかをよこしてくれる人がいたら申し訳ないと思う。

でも僕だってその人の日常に思いをはせるし今日どんなことがあったのかとか聞いてみたい。

そうは思っていても実際にメールを送るまでにはなかなかならない。

 

どうしてもその手のコミュニケーションが得意じゃない。


好きな人からメールが来ると嬉しい。それ自体取るに足らないメッセージでも。

その人がそのメッセージ自体を伝えるためにメールしてきたわけではないことはわかる。もっと違う何か、一緒の時を生きてるって確認し合う感じ離れた時間を優しく埋める感じを求めてるんだろうってことはわかる。僕だってそうしたい。僕だって君のことを考えている。君の毎日を思って風景を見るし君を思って音楽を聴く。朝目覚めて君が隣にいたらすごく優しい朝になるのに、と考える。そんな気持ちが通じ合ったらどんなに幸せかと思う。

でもなんども書くけどメールとかラインだとどうしてもしっくりくるやり取りをすることが難しい。


いつもこんな答えを聞きたいんじゃないよなーってわかっていながらうまく響かないであろう言葉を送ってしまう。時にはただの鸚鵡返しになってしまうこともある。そういうのを求めてるんじゃないってことはわかっている。でもどうやればちゃんと響く言葉を使えるのかがわからない。


言葉は何かを伝えるにはどうしても足りないことがある。体に触れられるぐらいの距離にいながら心を通わすことができないことだって普通にあるのだから。いつも言葉の無力感を感じてしまう。今あるこの思いをもっとダイレクトにそのまま体の中に直接流し込めたら、って思う。

 

 

会えない時間をどう共有するか。テレパシーが繋がったら素敵だけどまあ無理だ。

こういうこと考える時ブログはなかなか良いドアになるんじゃないかって思う。その人のなんでもない毎日を書いたブログがあったとしたらすごく読みたい。その人を知ってるなんておくびにも出さず匂わせずコメントもしてみたい。さすがにバレるか

でもニヤニヤしながら自分だけが相手を覗き見てる優越感みたいなひねくれた感情とかなしに日常を垣間見られたらその人の毎日を想像して少し肌とかでもリアルに感じられたら幸せだと思う。そもそも好きな子のブログにそんなクソみたいな感情向けるわけがないけど。



メールやラインでしっくりくることが少ないのはたぶん人がコミュニケーションツールによって人格をある程度無意識のうちに規定されているからだと思う。メール用の人格、電話用の人格、普段あまり意識しないだろうけどそういうのはたぶん普通にある。なるべく生の、マニュアル化されてない人格に出会いたい。ブログ用の人格ももちろんあるだろうけど会えない時間のその人の生き方を知る手段としてはまあまあ自然な方なんじゃないか。

頭でごちゃごちゃ考えてる人なんかだと直接聞くよりよっぽどリアルに感じられるものを書いてくれると思う。

 

当然だけどそこまで思う人は少ない。好きな人を大切にしたい。今いる人を大事に。