頭の中がうるさい

散歩とか音楽とか

自分が自分であるということにひどくうんざりしてしまう

自分の選んだ行動、付き合った人たち、選んだコミュニティ、そこでの肩書、そういうもので自分が出来上がってしまう。無為に生きた今日が明日を作りその積み重ねで長い年月が出来上がってしまう。ただただ生きているだけで何かを選び何かを捨てて、そういうものが自分に絡みついたり足元に積もっていったりする。

全部なかったことにしたくなる時がたまにくる。もうこの自分はやめにして違うやつでやってみようなんて。もちろんそんなことできるわけない。自分の犯罪歴は消えないし家族は家族のままだし、人と関わってしまった事実は消えない。

 

でも自分にはどこか、こんな自分の人生が取り替えのきくようなものだと思っているフシがある。明日になったら違う街の違う誰かになって生きてられるんじゃないかっていうような。

 

自分より結構年上の大人と話しているとそんな気持ちがぶっ否定されて冷水を浴びせられたような気になる。こんな自分の人生がこの先何十年もどうしようもなく続いていくんだと、この自分でずっとやっていくしかないんだと、こうやって現実を直視したくない自分の延長線上に未来の自分が確かにいるんだと。そんなことが改めて認識されてひどくうんざりしてしまう。

 

もしかすると自分の人生に対するお客様感は死ぬまで消えないかもしれない。自分の人生はいつ始まるんだろう、なんて思ってるうちにジジイになって死んでしまうんだ。